映画『どうすればよかったか』
社会人になって一番最初に配属された精神科病棟で50代の女性に出会いました。
若いころに統合失調症(当時は精神分裂病と呼ばれていました)を発症し、座敷牢に30年近く入れられていて、看ていたお母さんが亡くなって初めて精神科医療に繋がった方でした。
自分だけの世界に住んでいるような感じで社会性はすっかりと失われ、私たちスタッフともほとんど会話はできませんでした。
ただ時々その方が発する言葉から品の良さ、育ちの良さのようなものを感じたり、もし座敷牢などに閉じ込められずに社会の中で暮らしていたら、もっと社会性が保たれていたに違いないと思うことがしばしばありました。
座敷牢に閉じ込められたばかりに、こうなってしまったんだろうなと。