「死ぬのが楽しみになってきた」Σ(・ω・ノ)ノ!
ネオポリスの自治会館で、ネオポリスのみなさんが訪問看護ステーションお結(おむすび)さんの所長さんをお招きして開催した介護保険制度の学習会に参加させていただきました。
所長さんが介護保険制度の説明をした後、「家で死ねるか?」という話題になりました。
私もそうでしたが、恐らく多くの訪問看護師は終末期のケア、看取りのケアにやりがいを感じていると思います。
なので私も所長さんも自宅で最期を迎えることがどんなに自然でその人らしい最期を迎えられるか、夢中で話してしまいました。
訪問看護では本当に様々な出会いがありました。
妻の最期を看取るとき、足元から循環が悪くなり、足先が紫色に変色し、冷たくなっていく妻の足を一晩中さすり続けた旦那さん。
医師からは「毎日点滴」という指示が出ていたのに、点滴の代わりにノンアルコールのビールを飲むことを選択したがん末期の方。母ひとり子ひとりの50代のお母さんは、「最期まで息子の足音を聞いていたい」と自宅で最期を迎えることを選びました。
旦那さんが亡くなったその日に、旦那さんのご遺体を抱きかかえてベランダに出て、シャンパンを開けた奥さん。
いよいよという時に「そろそろ最後に着るものを用意しましょうか」とご家族に話すと、一人ひとりが色々な服を用意しました。
お茶屋遊びが好きだった方は、よく着て行ったお着物。
グランドゴルフにハマっていた方は、大会用のユニフォーム。
お嫁さんがお義母さんとお揃いで買ったブラウスを選んだときは、不思議な感動を感じました。
まだまだありますが、その一つ一つがドラマチックで、その人らしく、そのご家族らしく、素敵でした。
そういう最期の時間のお手伝いができることが、働く悦びでした。
・・・そんな話を私も所長さんも二人で夢中でしたところ、参加者のみなさんから「死ぬのが楽しみになってきた」「死ぬのが怖く亡くなった」「死ぬことをこんな風に笑って話せるとは思わなかった」という感想をいただき、逆に感動してしまいました。
「私たちはこれからどうしていったら良いのだろう」とのみなさんの戸惑いに対し、所長さんは「まずはこうやってみんなで集まって繋がることが何よりも大事。繋がりを持っている人といない人とでは健康寿命が全然違うということが既に明らかになっている」とのアドバイス。
ヘルパー不足も話題になっていたので、私は「介護保険の現状をみんなが知ることが何より大切ではないか。みんなが十分に知らないので、介護保険制度は国のよろしくないやり方が続いているし、議会でもそれが通ってしまう」「市民が介護保険の現状を知っていれば、議会でも易々と通ることがなくなるのではないか」とお話させていただきました。
とても良い学習会でした。ネオポリスのみなさん、ありがとうございました。
写真はネオポリス自治会館に咲いていたスイセンです。