いよいよ身近に迫ってきています!新型コロナウイルス
友人が通う通所介護施設で、新型コロナウイルス感染者が見つかりました。あ!吉川市内じゃありません。
友人は施設からの連絡で、昨日それを知りました。
友人は重い障がいがあり、そのため長年運動もできていないので体力も乏しく、万が一感染したら非常にハイリスクと思われます。
早く検査を実施してもらい、万が一陽性だったら一刻も早く入院させてほしいというのが家族としての当然の願いです。
この友人と話をする中で、PCR検査体制について様々な問題を実感しました。
詳しくお伝えしたいと思います。
【現場から保健所に上げる書類の書式の問題】
ご家族はすぐに、友人んの状態を伝えるために保健所に直接電話をかけました。
そこでまず分かったことは、現場から保健所に上げられる利用者と職員の名を記した名簿には、その方がどういう状態かという情報が一切書かれていないということでした。
例えば90代であるとか、糖尿病・人工透析をしているといった情報があれば、保健所もそういう方から優先的に連絡を取っていくのではないかと思われます。
ところがそういう情報が記されていないので、保健所では「上から順番に」かどうかわかりませんが、とにかく順次連絡を取るしかできない状況のようです。
せめて年齢や基礎疾患などを書き込める書式が必要ではないでしょうか。
そうすれば、保健師さんはその書類を見ながら優先順位を考え、効率よく関係者と連絡を取ることができるのではないでしょうか。
【保健師さんへの権限の委譲を】
その介護施設には、保健師さんが実調に訪問されたそうです。
そして現場の話をよく聞いて、誰を濃厚接触者として指定するかといったことが検討されたようです。
私の友人も「濃厚接触者である可能性が高い」とされたそうですが、保健師さんが持ち帰り、職場に相談してから正式決定とのことでした。
でも、「濃厚接触者」ってかなり特定できるのではないでしょうか?
国立感染センターは4月27日、新型コロナウイルスに関して濃厚接触者の新たな定義を発表しています。
それによれば、
感染可能期間:コロナウイルス感染症を疑う症状を呈した2日前から隔離開始までの期間
- 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等)があった者
- 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護もしくは介護していた者
- 患者(確定例)の気道分泌物もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
- その他:手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策無しで、患者(確定例)と15分以上の接触があった者
(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)
としています。
この基準に合わせて保健師さんは判断するはずですから、その判断を尊重して即検査に回せば、それだけスピーディな対応ができるはずだと思います。
保健師さんの判断を信頼し、そして権限の委譲することはできないのだろうかと思います。
【関係者全員のPCR検査の実施を】
もし友人が感染していたら、今度はその家族も当然濃厚接触者と認定され、検査を受けることになります。
そうすると、今度はご家族の勤め先、その関係者・・・と、どこまでも検査対象者が広がっていくのだと思います。
それを追跡していくのが保健師さんの仕事になるのでしょう。
でもそれって、果てしない仕事だと思います。
そして、そんなことに力を尽くしているうちに、感染がどんどん広がって行ってしまうのではないでしょうか。
それより、ご家族も含めて関係者全員をしっかりと、しかも複数回検査する・・・。
そうしたら、ストレスなく効果的に検査を実施することができ、感染の広がりを抑えることにつながるのではないでしょうか。
特に医療機関や介護事業所で感染者が見つかった場合には、関係者全員の検査が求められていると私は思います。
【事業所の自費検査の問題】
その介護事業所では、おそらく保健所の検査対象が限定されてしまうと考えたのだと思いますが、事業所で独自に検査キットを購入し、全員検査を試みる方向で検討中とのお話を伺いました。
でも、それで良いのでしょうか?
それでなくても厳しい経営が余儀なくされている介護事業所で、「保健所(県や国)がやらないから」と独自に独自に検査キットを買わざるを得ない状況・・・。
これは間違っていると私は思います。
全員の検査を、国や県が保障するべきだと思います。新型コロナウイルスは「指定感染症」です。その対応を、小さな事業所の押し付けるべきではないと思います。
このように事業所独自に検査を実施しようと考えたとき、「抗原検査」を買うべきか「抗体検査」を買うべきか、判断に迷って「抗体検査」キットを購入してしまう事業所も案外多いみたいです。
今感染しているかどうかを見るのは、「抗原検査」です。
今朝のテレビの羽鳥慎一モーニングショーでも、一般人には「抗原」と「抗体」の違いが判らないというお話がありました。
もし独自に購入するなら「抗原検査キット」だと、国・県・市からしっかりと情報提供されるべきだと思います。
それ以上に、県や市町村で在庫の「抗原検査キット」を管理して、必要な事業所に提供するような仕組みがあっても良い、というかあるべきではないかと考えています。
長くなりました。