オタクの力は侮れない
かねてから海外で働きたいと言っていた次男君が夢を叶え、海外に転勤することになりました。
新婚ほやほやの次男君ですが、とりあえず次男君ひとりが赴任。ビザが取れ次第お嫁ちゃんも渡航するのだそうです。
その次男君の渡航の日がやって来ました。みんなで羽田空港にお見送りに行きました。
早々に出国手続きを済ませた次男君を見送ると、飛行機の離陸も見送ろうということになりました。
産まれて初めて、ドラマにもよく出てくるあのお見送りデッキに行きました。
ところがあのものすごい雷雨で、離陸は2時間遅れ💦
みんなでビールを飲みながら、離陸の時を待ちました。
そしていよいよ離陸という時、次男の乗った飛行機ははっきりとわかり、ずっとその飛行機をも守っていたのですが。
離陸準備に向けて動き出し、ずっと遠くに行ってしまって方向転換した後、一体どの飛行機だったのか全く分からなくなってしまいました。
離陸する飛行機も着陸する飛行機も本当に次々とやってきて、見失ってしまったのです。
みんなでどの飛行機だったんだろう、あの飛行機かな、もう飛び立っちゃったのかなと大きな声で会話をしていた時、驚くべきことが起こりました。
大きな望遠レンズを抱えて写真撮影をする飛行機マニア、飛行機オタクと思しき方が「どこに行く飛行機を探しているんですか?」と声をかけてくれました。
そして行き先を伝えると、すぐにアプリか何かで調べてくれて、「たった今飛び立った、あの飛行機ですよ」と教えてくれました。
その飛行機が小さくなって、見えなくなるまで見送ることができました。
あのオタクの方がいらっしゃらなかったら、適当に「きっとあの飛行機だ」「きっともう行っちゃったよね」と会話を交わし、何となく見送った気分で終わるところでした。
オタクのみなさんはどこに行くどの飛行機がいつ旅立ったのか、ちゃんと把握するシステムを持っているのだと知りました。
そして今回の私たちのように、わからなくなって困っている人をサポートしてくれているのだと知りました。
オタクさんの力、侮るなかれです。
ちゃんとお見送りをすることができ、納得の夜でした。
次男君、新たな生活、大変だけど頑張ってね。
心から応援しています。