ベトナム戦争枯葉剤被害者支援企画

2024年08月13日

同期でご近所で仲良くしている岩田京子市議に声をかけてもらい、この秋はベトナム戦争枯葉剤被害者支援に取り組みます。
まずは9月22日(日)にプレ企画として、「終わらない戦争の爪痕~枯葉剤による2世3世4世への被害~」を開催します。

そして10月22日(火)、ベトナムアンサンブルチャリティコンサートを午後と夕方の2回開催で実施します。

第一回の実行委員会を開催したのは今年6月でしたが、その際とても貴重なお話を聞きました。

ベトナムの北部、ハザン省はベトナム北部の山岳地帯、最も貧困な地域だそうです。
この地域にはベトナム戦争の時には枯葉剤をまかれていないそうです。しかし戦争が終わって兵隊に行った若者たちが帰還して結婚、子どもを産むようになったころから、南部地域と同じような障害をもつ子どもが増えているそうです。そしてそれはもう、4世にも至っているとのことでした。
「私の身体の中では戦争は終わっていない!」この叫びにどう応えるか・・・。

それこそが、今回の企画の主な目的です。
かつて日本では枯葉剤被害者のベトちゃん・ドクちゃんが繰り返し報道され、ベトナム戦争の枯葉剤被害に関心を持っていた人は多かったのではないでしょうか。私もその一人です。
ベトちゃん・ドクちゃんが分離手術を受け、ベトちゃんが亡くなり、二人のことが報道されることはめっきりと亡くなりました。
私も次第に関心が薄れ、ベトナム戦争の悲しい出来事として、私の頭の中ではすっかり過去の悲しい事件になってしまっていました。
しかし、そうではない。
戦争の被害は戦後50年経っても未だに増え続けているとても深刻な事態だと、今回改めて学ぶことができました。

アメリカ軍がベトナムから撤収するときに、大量の枯葉剤を捨てていきました。
それが地下に沁みて、その地下水から汚染が広がり、南部の地域でも今も被害が生まれ続けています。
しかしアメリカはこうした事実を認めていないので、被害者への支援に対し後ろ向きです。ダナンなどの観光地の除染は行いましたが、それだけです。
枯葉剤被災者協会はアメリカのケミカル社を相手に訴訟を起こしていますが、ずっと負けているとのことです。
そして日本政府も、枯葉剤を批判することがアメリカ批判になってしまうので支援に対する姿勢は後ろ向き。
除染に対して日本政府から若干の支援金が出ているとのことです。

こうした現状に対して、特定非営利活動法人 日本ベトナム平和友好連絡会議のみなさんは毎年ベトナムから著名なアーティストをお招きし、全国行脚のチャリティコンサートを1996年からずっと開催してきたとのことです。
コロナ禍で開催できない年もあったそうですが、売り上げをベトナムに送り、被害者の職業訓練施設などを作ったりしているそうです。
現在進行形の全ての戦争に反対して、この取り組みを継続しているとのこと。
企画の成功に向けて、私も力いっぱい頑張りたいと思います。