ムクドリ対策、今年も職員の皆さん奮闘中(⋈◍>◡<◍)。✧♡

2020年08月19日

この季節、夕暮れ時になるとムクドリが大群をなして大空を自由奔放に飛び回る姿があちこちで見られます。
一斉に電線に止まり賑やかに啼き始めると、非常にうるさく、そして少し怖くも感じます。
何よりもその下を歩くとき、糞害に遭いませんようにと願いたくなります。

吉川駅北口~駅前通りはこの数年、毎年のようにムクドリの大群に悩まされています。
市でもいろいろと対策を取っています。
昨年・一昨年は職員の皆さんが防鳥アラームを肩に担い、電線に止まろうとするムクドリを威嚇し、真夏の夕暮れ時の職員さんの大奮闘に大変感動したものでした。

今年はムクドリ対策予算が大幅に増えました。
これまで市がムクドリ対策のための機器を購入してきた業者さんに、集中的な追い払い作業をやっていただくということで、三日連続、年3回くらいやってみて効果を確認するということを3月議会の予算質疑の中で確認しています。

今年は夏になっても北口~駅前通りにムクドリがいなさそうな印象を受けています。
専門業者に委託した効果がもう早速出ているのかと思い、職員さんに確認しに行ってきました。
そして分かったことは、業者さんによる集中的な追い払い作業はまだ一回しかやっていないということでした。
そして、職員さんも最低週1回は駅前通りに様子を見に行き、ムクドリがいるようなら昨年同様防鳥アラームを担って追い払い作業をしているということでした。
そうした努力があって、一見駅前にムクドリがいなくなっているように思うけれど、それは結局他のところに行っただけで、他の地域でまたムクドリの騒音や糞害に悩まされているというお話でした。

確かにムクドリ対策は、非常に難しいのだと感じます。
なぜなら、元々ムクドリがねぐらにしていた里山の樹林や屋敷林を、「開発」という名目で人間が奪って来たからだと思います。
ムクドリだって生きていかなくてはなりません。
そのために天敵(猛禽類や蛇)のいない駅前広場や、街路樹が連なる大通りに移ってきたのだと言われています。
ムクドリのねぐらを奪ってきたのは人間です。
元々ムクドリは農作物に被害を与える害虫を駆除する役割を果たし、人類と共生してきた益鳥でした。
それを害鳥のようにしてしまったのも人間です。
吉川市の予算でも、ムクドリ対策費は「公害対策費」に位置づけられています。
人間とムクドリの共生の道をもう一度探らなくては、根本的なムクドリ対策はあり得ないと思っています。
それでも、今できることを精一杯頑張ってくださっている職員の皆さんにエールを送りたいと思います。

そういえば今年の職員さんは、「ムクドリ防除作業中」というゼッケン???を背負って活動されているそうです。
見かけたらぜひ、温かい励ましの声をお願いいたします(⋈◍>◡<◍)。✧♡