久々に水防演習に参加しました
春日部市・三郷市・吉川市・松伏町、4つの市町で構成する江戸川水防事務組合。毎年この季節に、この4つの市町で順繰りに水防演習を行っています。
コロナ禍の間は参加していなかったので、今年久々に参加させていただきました。
今年の水防演習は吉川で行われました。
いつもは江戸川の土手で行われていましたが、今回は市役所の隣の運動公園で行われました。
そしてこれまで以上に内容が充実していて、びっくりしました。
実はこれまでの水防演習は私たちはテントの下にいて、土手で水防団のみなさんが土嚢や五徳などを作るのを眺めていました。そして全部作り終わると、私たちもぐるっと見て回るというような感じで、行われていました。
特に「五徳」という工法は今はもう使われていない工法ということで、実践的な水防演習と言うよりは儀式化しているような印象を抱いていました。
今回は最初に水害に関する動画を観て、それから今でも有効な水害対策として使われている土嚢作り・土嚢積み・土嚢で作る『月の輪』・『シート張り』が行われました。
水防団や自主防災組合のみなさんが作るのを私たちもテントから眺めるのではなく、そばに行って具体的にどんなことをしているのかを見せていただきました。
土嚢作りのためにスコップで袋に土を入れながら、「重い!」「腰が痛い!」と言う声を聞かせていただいたり。
一つ一つの作業の大変さがリアルに伝わってきました。
また、防災エキスパートのみなさんがその工法の意味についてわかりやすく解説してくださいました。
『シートづくり』は時間もかかって大変そうで、一体どんな意味があるのだろう、なぜこれが水防対策なのだろうと思って見ていましたが、説明を聞いて良く分かりました。
川の流れが激しくて、川べりが抉れてしまうようなところにこのシートを敷くのだそうです。
昔は畳や莚などを敷いていたそうです。
そうすると水の力も加わって、畳や莚、今はシートが川べりにベタッと貼りついて、それ以上抉れなくなるのだそうです。今は畳や莚がないので、シートで代用しているということでした。
やっぱり昔の人の知恵は凄いんだなぁと思います。
そんなことも学んで、水防を身近に感じた演習でした。
職員のみなさん、水防団のみなさん、工夫を凝らした演習をしてくださり、ありがとうございました。
お疲れさまでした。