今年も市内全小中学校を訪問しました(⋈◍>◡<◍)。✧♡

2019年11月11日

一昨年、エアコンが設置されていない小中学校の現状を把握しようと、日本共産党吉川市議員団は市内全小中学校の訪問を開始しました。その年は東中学校が大規模改修中で伺えなかったのですが、夏休み中の教室で、その異常な暑さを実感しました。
とある小学校で、7月の初めの子どもたちのぐったりとした様子をぜひ見に来てほしいと言われ、昨年は7月に全ての小中学校を訪問させていただきました。
今年は6月までに特別教室を含め、全ての教室にエアコンが設置されました。今年は11月になってしまいましたが、エアコンが設置されてどうだったのか、またその他の課題について確認させていただくためにまた、全小中学校を訪問させていただきました。
実際に訪問したからこそ聞かせていただけたお話もたくさんあり、たくさんの学びをいただきました。

エアコン設置について

どこの学校でも、「本当にありがたい」という言葉が繰り返されました。
吉川市ではエアコン設置は他の自治体より遅くなりましたが、普通教室だけでなく特別教室にも同時に設置されました。他の自治体では、まだ特別教室には設置されていないところもたくさんあるそうです。
夏場の家庭科室でのミシン、調理実習、本当に身に堪える、そのストレスが解消されたというお話は現場の教員ならではのお話で、とても説得力がありました。
残暑厳しい9月に運動会を行った学校では、練習の合間に教室に戻り、火照った身体を冷やすことができました。子どもたちを熱中症のリスクから守れたというだけでなく、先生方も安心して運動会の練習に臨めたというお話をたくさんお聞きしました。

事務支援員

昨年2学期ころから、吉川市の小中学校には事務支援員さんが配置されました。教職員がおこなっていた事務の負担 を軽減し、児童生徒に関わる時間を確保することが目的の配置です。
児童生徒数の規模に応じて、週5日それぞれ2~4時間、事務支援員が配置されています。
この事業についても、「本当に助かっている」という声が聞かれました。
「仕事が丁寧」「業務の何たるかを心得てくれている」「電話対応のすばらしさでは、どれだけ褒められたかわからない」などなど。
この事業によって先生方の残業時間が大きく減ったわけではないけれど、子どもたちと向き合う時間が増え、業務の質が変わったとの言葉がとても印象的でした。
国が始めた事業ですが、途中で自治体任せにしてしまうようなことのないように、事業の継続を強く望みたいと思いました。

スクールカウンセラー

今年から全ての小学校に、県費でスクールカウンセラーが導入されました(中学校には既に配置済み)。
1人のスクールカウンセラーが5校担当しているということで吉川・松伏の小学校を担当している方もいれば、吉川・三郷・八潮の小学校を担当している方もいらっしゃるとのことでした。
学校に滞在できる時間は月に数時間。
保護者や児童の面接だけで手いっぱいになってしまう学校もあれば、先生方の要望に応じてゆっくりといろんな対応ができる学校もあり、様々でした。
が、先生方がアドバイスをいただくことにより楽な気持ちで仕事ができるようになり、とても有意義な事業だと思いました。
もっとたくさん来ていただけて、学校にスクールカウンセラーがのが当たり前になるともっと良いように思いました。
ぜひ充実させていきたい事業だと思います。

不登校

不登校の問題について、校長先生方に意識的にお話を伺ってきました。最近の小中学生は非行傾向、問題行動のある子はほとんどなく、不登校は減らない…。不登校とまで行かなくても、登校渋りは少なくないというお話がたくさん聞かれました。これも学校による差が大きいように感じました。
引き続き、じっくり考えていきたい課題です。

災害対策

千葉県を中心に大きな被害を出した10月末の大雨の時、雨の激しい時間と子どもたちの下校時間とが重なり、どこの学校でも子どもたちを帰すタイミングについて慎重な検討がされていました。たまたま行事と重なって、まだそれほどの雨ではなかったお昼頃に寄託させることができた学校もありましたが。
校長先生をはじめ、先生方が下校に付き添ったり、少し風が弱くなるのを待って下校させたり。
一つ判断を間違えて子どもたちを重大な災害に巻き込むようなことは絶対にできないので、校長先生の判断は非常に重いとしみじみと感じました。
また台風19号では避難所に指定された学校もたくさんありました。
・大きな水害も予想された状況の中、1階にある防災倉庫の物品をいつ、どういうタイミングで上の階にあげるのか。
・どの教室を避難所として使うのかを誰が判断するのか。
・水害の際には上に非難しなければならないのに、1階には空き教室があっても、2階から上にはほとんどない。
・エレベーターが設置されているのが校舎の奥の方で、高齢者には遠い。
・自家発電装置がない。太陽光パネルがあっても蓄電装置があるかないか・・・?

校長先生方のお話から、いろんな課題が見えてきました。
学校訪問、本当に意義深い学習の機会となりました。ありがとうございました。