梅村さえ子さんを国会へ

2022年07月09日

昨日、安部元首相が銃撃され、搬送先の病院で死亡するという本当に驚くような事件が起きました。
私は安倍元首相の政治姿勢を全く好きではありませんでしたし、森かけ・桜を見る会など解明されていない疑惑もたくさん残されたままだと思っています。
それでも、たとえどんな政治姿勢であるにせよ、生きる権利を奪われて良いはずがありません。
報道によれば、決して安部元首相の政治姿勢を批判しての犯行ではなかったそうですが、それでも政治家が街頭で演説中に命が狙われるということ自体、絶対にあってはならないことだと思います。
言論の自由、思想信条の自由に対する重大な侵害であり、絶対に許されない行為だと思っています。

ただその問題と、選挙とはまた別のことだと思っています。
マスコミは安部元首相が「偉大なリーダー」というような論調で報道しています。
故人を悪く言ってはいけないという日本の風潮がそうさせているのかもしれませんが、集団的自衛権の行使容認・安保法制・アベノミクス、そして最近の核兵器の共有・敵基地攻撃能力の保持・軍事予算GDP比2%への増強、更には憲法改悪…、こうした政策が正しいとは絶対に思えません。
そして今回の選挙が日本を戦争のできる国へと変えてしまうのか、それとも戦争で誰一人殺すことも殺されることもない日本であり続けるのかが問われる選挙だということも、安部元首相の死によって変わるわけでもありません。
大切な選挙が、今回の事件によって揺らぐことのないことを心から願っています。

今回の選挙選、日本共産党は比例代表の5議席の確保と埼玉選挙区では梅村さえ子候補の必勝を目指し、闘ってきました。
梅村さえ子さん、なんとしても国会で活躍してほしい人だと思っています。
梅村さんとは数年前、性暴力被害者を一緒に支援したことがあります。
どんなに忙しくても毎回弁護士との打ち合わせに足を運んでくださり、それが終わった後には被害者の方と一緒にお茶を飲みながら話をしてくださり、人の痛みのわかる心の温かい人だと心から思ったものでした。
それから私は常々出身は岐阜だと言っていますが、実は生まれ育ったのは愛知県で、市町村合併で今では豊田市となったところです。
梅村さんも豊田市出身なので、それだけでも親近感があります。
先日お話を伺った時、お父様が介護が必要な状態になっていて、梅村さんは忙しい中3週間に一度は帰省してお父様の通院介助をするという遠距離介護をしているとおっしゃっていました。
こういうお話を聞いても生活感のある普通の感覚を持った人だと思いますし、そういう方にこそ国会で活躍してほしいと心から思います。

消費税の問題点

梅村さんは1990年に結成された「消費税をなくす全国の会」の事務局長を2007年から3年間務められた方です。
「税金は困っている人から取るものではなく、所得再配分機能を持ち、本来は格差をなくすための調整弁。それに反して消費税は低所得者ほど負担が重くなる「逆進性」があり、こんな税法は江戸時代の悪代官と同じだと梅村さんは訴えています。

徴税は本来税務署が行うべきもの。しかし消費税はその仕事を事業者に肩代わりさせている・・・。
こうした徴税方法そのものに問題があるとの梅村さんの指摘も、私は深く納得しました。

消費税を5%に

今、物価の高騰が本当に深刻です。
一番困っているのは油と小麦です。
お蕎麦屋さんでは天ぷら蕎麦の注文が来れば来るほど赤字になっているそうです。
水光熱費・ガス代・水道代が上昇し、一方でこの4月から年金は0.4%カットされています。
10月からは後期高齢者の医療費の2倍化が実施されます。
国民生活が追い詰められています。
こうした中で物価を下げるためには、消費税の5%減税が求められます。
消費税は既に物価の一部になっています。5%減税することにより、物価を5%下げたのと同じ効果が期待できます。
世界83か国で消費税・付加価値税の減税が既に踏み出されています。
日本でできないはずがありません。
アベノミクスで膨れ上がった大企業の内部留保に毎年2%課税すれば、5年間で10兆円の財源を確保することができます。
消費税5%減税、実現するべきだと思います。

子どもたちが夢を持って生きられる社会へ

消費税法と同時期にスタートした労働者派遣法により、今の若者の半分は就職時に既に非正規雇用をされています。
その多くが「奨学金」という名前のローンを抱えながら社会に出ていく状況です。
奨学金は平均的なケースで月5万円を4年間、入学時50万円、計300万円。大学院進学の場合などでは1,000万円もの額に上ります。
 一方、大学・短大などを卒業した30~50代の3分の1以上が年収300万円以下の賃金で働いていて、奨学金を借りた既卒者の8人に1人が滞納や返済猶予になっているそうです。
こんな状況の中で子どもたちが夢を持って社会に出ていけるはずがありません。
奨学金制度の見直しとともに、世界で最も高い入学金・授業料の見直しが必要です。

こうした私たちの願い実現へ、比例は日本共産党、選挙区は梅村さえ子さん、心から訴えます。