給食費無償化を求める請願
先日もお伝えしたように、9月議会には「学校給食費の無償化を求める吉川連絡会」のみなさんから「学校給食費の無償化を求める請願」が提出されています。
14日の文教福祉常任委員会で審査されました。
未来会議よしかわから「趣旨採択」との動議が出され、未来会議・公明党・無所属の3名の議員が動議に賛成、私と市民の会無所属の2名が反対しましたが、賛成多数で「趣旨採択」の方が採択されてしまいました。
動議を提出した議員の説明に、私は正直驚いてしまいました。
驚いたことその①
請願理由の一つに少子化対策が挙げられているが、学校給食費のみをもって若者が結婚や出産を躊躇う要因となるデータが見当たらない(@ ̄□ ̄@;)!!
少子化対策のパッケージの上段を占めるのは奨学金や賃金で、給食費が若者が子どもを持ちづらい理由の上位を占めるものではない。
驚いたことその②
全ての人に全額、何でも「持ってあげてくれ」「持ってあげてくれ」という要望だけを申す議員には、個人的にはなりたくない。将来への責任感がない。
驚いたことその③
請願に賛成するということは、絶対に必要だからこの先一般質問でも予算要望でも全部入れていくくらいの気概がないと議員として賛成するのは無責任。
一体どこに、子どもを持つ気になれない理由としてわざわざ学校給食費を挙げて質問するような愚かな研究者がいるのでしょうか。
日本国憲法25条は、「国はすべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と明記しています。
憲法に基づく市民の請願と議員の発言をどのように受け止めるのでしょうか。
彼らが賛成した請願に対して、一般質問で取り上げて実現を迫るような場面も、全く見覚えがありません。
そもそも今回の請願は市に対し給食費の無償化を求めつつ、同時に国や県に働きかけて、国や県の責任において無償化を実現してほしいというものです。
それを曲解して、「市の単費で恒久的に実施するのは困難」と決めつける姿勢にも驚きます。
審査の中でひとりの議員が、今年2月に行われた市長選の際の中原市長の「無償化は良いことですか?」というチラシを紹介していました。
給食費の無償化を否定する内容のチラシです。
要するにこの請願にどういう姿勢を示すのかということは、市民の願い実現のために頑張るのか、それとも市長の意向に沿った姿勢を示すのかが問われているのだと思います。
「趣旨採択」とは、実現は困難だけど趣旨だけは受け止めるというような意味で、請願者の願いを踏みにじるものです。
本会議では「趣旨採択」を覆し、請願そのものが採択されるように頑張りたいと思います。頑張ります。