「ノモンハン1939‐失敗の研究」
議会が暇なわけでは決してありません。
今開催されている吉川市の9月議会、私は議案質疑でも決算質疑でも誰よりもたくさん質問をしました。詳細は後日お伝えしたいと思いますが。
委員会でももちろんいつも通りしっかりとたくさん質問しましたし、日本共産党吉川市議員団を代表して「令和5年度吉川市一般会計歳入歳出決算」と同じく介護保険特別会計の歳入歳出決算への反対討論をしました。
そういう合間を縫って、行ってきてしまいました💦
紀伊国屋サザンシアター、『失敗の研究―ノモンハン1939』(青年劇場)。
これまた、すごい舞台でした。
1939年に起きたノモンハン事件。これはソ満国境をめぐるソ連と関東軍の衝突で、実は甚大な被害を生んでいるのだけれど双方が「戦争」「戦闘」と認めていないので、「事件」とされている出来事です。
当時ソ連が主張する国境線と日本(満州国?)が主張する国境線とが微妙にずれていて、ソ連・モンゴルと関東軍とで衝突が繰り返されていました。
ノモンハンはモンゴルにある広大な草原で、関東軍はこんな広大な何もない土地に「ロスケ(ソ連人の蔑称)」が十分な軍備を備えられるはずがないとタカをくくり、関東軍が攻撃を仕掛けます。関東軍の軍備も十分ではないけれど、関東軍には「大和魂」があると。
しかしソ連軍は関東軍の攻撃に備え、用意周到な準備をしていて、関東軍は2万人を超える死者を出し、壊滅的な被害を受けました。
しかしこの戦闘を指揮した幕僚や司令官はその責任を問われず、部隊の壊滅を避けるために一旦引いて隊員の命を守った隊長には切腹が迫られた!!!
敵の戦力を見くびり、精神力だけで勝てると兵士たちには体一つで戦うことを求め、そして幹部は誰一人として責任をとろうとしなかったノモンハン事件。
その歴史い学ぶことが、戦争を止めることに繋がるのではないか。
人間は歴史に学ぶことがとても苦手で、ひどい戦争があったのはつい80年前のことなのに、その歴史を忘れて今また「戦争前夜」と言われる状況にあります。
ノモンハン事件の歴史に学び、何が失敗だったのかを学び、同じ過ちを繰り返さず、みんなで次の戦争を食い止めましょう。
そんなメッセージが多分に込められた舞台でした。
ノモンハン事件は私も勉強しようと思って本を買いためていますが、まだ全然読めていません。
予習をしないと舞台の内容が理解できないのではないかと不安でしたが、舞台を通して同時に歴史が学べるようなストーリーの組み立てになっていました。
勉強にもなり、声を上げる勇気にもつながる、とても素晴らしい舞台でした。