『希望の給食ー食と農がつむぐ自治と民主主義』上映会

2025年01月25日

 吉川市民ネットワークさんが主催した、DVD『希望の給食 ―食と農がつむぐ自治と民主主義』上映会に参加させていただきました。

学校給食はもともとは敗戦後間もなくGHQの主導のもとに始められましたが、GHQ撤退後の1954年に学校給食法が制定され、給食は義務教育の一環として位置づけられました。
現在小学校の98%、中学校の86%で学校給食が実施されています。
しかし80年代からコスト削減が重視され、給食の自校方式から外部委託への流れが進んでいます。

このDVDは給食はどのようにあるべきか、①どんな食材、②誰がどんなふうに調理するのか、③費用負担は誰がするのか、という課題を視聴者と一緒に考えるDVDだったと思います。

例えば千葉県いすみ市では、学校給食のお米は100%市内産の有機米です。
有機米は普通のお米よりも値段が高いのですが、いすみ市では普通のお米を買った場合と有機米との差額を保護者には求めず、市の負担で子どもたちに安心で安全なお米を提供しています。
市内で有機米の農家さんを育てる、そしてそのお米は出荷するのではなく市内の子どもたちにこそ食べてもらう。
慣行農法から有機農法に切り替える時に収穫も減ってしまうし、農家さんの経済的な負担があるのでまずはそれも市が支えるし、販路(給食への提供)も市が支える、そして子どもたちは安全な給食を食べることができる・・・。
こうした循環がとても大切で、何か一つだけ支えれば良いということではないということも学びました。

他にも長野県松川町、東京都武蔵野市、韓国のファソン市の取り組みが紹介されていました。
DVD視聴の後、吉川市内で有機農法に取り組む4人の農家さんのお話を聞きました。
そのうちの二人は昨年、それぞれ神奈川県と千葉県から吉川市に移住してきて就農されたそうです。
吉川市の農政課は就農への支援がとても丁寧だったことや、埼玉県で農業について学ぶ場では有機農法のコースが位置付けられていることなどが紹介されました。

私も初めて議員になった頃は貸農園をお借りして、結構頑張って野菜を作っていました。
忙しくなってやめてしまいましたが、虫食いだらけの野菜、形の不格好な野菜がどっても美味しかったことを思い出しました。
市内の有機農家さんを応援する仕組みを、私も皆さんと一緒に考えていきたいと思います。