名取事務所『淵に沈む』
昨日は名取事務所の『淵に沈む』を観てきました。
長期入院・身体拘束・過剰投与・虐待など、これまでも問われてきた精神科医療の問題を正面からとらえた舞台でした。

「精神保健及び精神障害者に関する法律」では、「自傷他害の恐れはないが、指定医及び家族等いずれかの同意により、本人の同意なく行われる入院」として「医療保護入院」が規定され、本来入院の必要のない方の長期入院の法的根拠となってしまっています。
また「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」は、その第36条に「精神科病院の管理者は、入院中のものにつき、その医療又は保護に欠くことのできない限度において、その行動について必要な制限を行うことができる」としていて、これが身体拘束を法的に支えてしまっています。
こうした法的な問題を問う舞台でもありました。
また、一昨年7月、東京新聞「こちら特報部」に掲載された、「入院していた方が幸せだ」「医者になって60年、社会は何も変わんねえんだよ。みんな精神障害者に偏見もって、しょせんキチガイだって思ってんだよ」など精神科病院協会長の発言をを痛烈に批判する舞台でもありました。
きちんとした支援さえあれば精神障害の方もちゃんと地域の中で暮らしていけるし、それは日本国憲法でも障害者基本法でも保障されていることでもあります。
地域の中で精神障害の方々の暮らしをちゃんと支えようとする医療・福祉の従事者もたくさんいるし、私自身もそういう方々をたくさん知っています。
精神科医療がもっともっと地域に根付いていき、精神障害者の方々が安心して地域で暮らせる社会を私も目指していきたいと思います。
名取事務所さんの作品は、この1年で4本観ました。
どの作品も痛烈に社会の問題を突いていて、とても胸が苦しくなるような作品ばかりでした。
が、『淵に沈む』は精神科医療は変えて行けるし変わっていく、そういう希望を抱くことのできる作品でした。
観て、良かったです。
さて、明日からはまた本会議が始まります。
明日は各常任委員会の委員長報告です。
18日19日21日は一般質問です。
私の質問は21日の2番目。多分11時前後からです。
ぜひ傍聴にいらしてください。
よろしくお願いします。