9月議会一般質問が、東京新聞で紹介されました
今日の東京新聞朝刊、『こちら特報部』を見てびっくりしました。
『身体拘束やめたい 精神科看護師ら決起』VS『山﨑会長NO!の記事の中で、私の9月議会の一般質問が紹介されていました。
精神科の医療現場における身体拘束が今、問われています。
私もずいぶん前のことではありますが精神科病棟で働いたので、拘束しなければその方のいのちが守れないという場面は確かにあると思っています。「希死念慮」=「死にたい」という気持ちがとても強く、ご自分を傷つける行為を繰り返すので、落ち着くまでどうしても縛るしかないという方など。
でも精神科病院協会の山崎会長などは精神科の医療現場で患者さんを縛るのは当たり前、法律に則ってやっているのに何が悪い! 国連人権委員会から長期入院が問題視され、関連法の全廃が求められているのに「余計なお世話」と言い切り、長期入院患者は幸せだと、あまりにも人権感覚のかけ離れた発言を繰り返しています。
そういう中で、精神科医療現場における身体拘束は自分たちが楽をするため、大変な思いをしなくても良いようにと行われていて、それよりも患者さんの話をよく聞いてストレスを和らげていくことこそ必要なことだと立ち上がった看護師さんたちが、今回の『こちら特報部』で紹介されています。
それに対し、7月にも同じく『こちら特報部』でコテンパンにされた山﨑学日本精神科病院協会会長の山崎氏の遠吠えにも近い記事と、八王子の精神科病院滝川病院事件について、同氏の「福祉行政の貧困にもっとメスを入れていくべきだ」との言葉が紹介されています。
私の一般質問はこの記事の流れの中で、「実際、メスは入った」紹介されています。
近隣の精神科病院が看護基準を満たさないまま不正に診療報酬を申請し、吉川市は同病院に返還金を求めて提訴。
9月議会で私が問うたのは、看護師の定数を満たさない状況の中では一人ひとりに寄り添った丁寧な看護は困難だったのではないか、不必要な身体拘束などはなかったのか、人権は尊重されたのかについてもきちんと確認するべきだということでした。
この質問が「実際、メスは入った」という言葉で紹介され、改めて自分の質問の意義と意味を感じました。
いや、市の提訴が「メス」として紹介されたのかな。
医療現場の問題に市や地方議員が関わるのは、なかなか難しい問題です。
それでも地道に取り組んでいくことがとても大切だと、記事を読んで改めて思いました。