文化と芸術

2025年04月15日

ニューヨークでぜひとも行きたいと思っていたのは、「ニューヨーク公共図書館」でした。
数年前に岩波ホールで『ニューヨーク公共図書館』というドキュメンタリー映画を観て、ぜひとも行きたいと思っていた場所でした。
映画『デイ・アフタートゥモロー』で、ニューヨークが津波に襲われた際に主人公たちが逃げ込んだ舞台としても使用された場所だそうです。
面白かったのは、図書館なのに観光地になっていたことでした。
午前10時の開館前には既にたくさんの人が入口に集まっていて、ドアが開くとセキュリティチェックもありました。この図書館には、年間1,700万人が訪れるそうです。

The city of Nwe York has Erected this building for the free use of all the people.
I look to the deffusion of light and education as the resourse most to be relied on for Ameliorating condition
promoting the virtue and advancing the happiness of man.
ニューヨーク市は、すべての人々が自由に利用できるようにこの建物を建設しました。
私は、光と教育の普及こそが、人々の生活を改善し、徳を高め、幸福を増進するために最も頼りになる資源であると信じています。 
というトーマス・ジェファーソン(第3代アメリカ大統領)の言葉が展示されていて、この図書館の気高く崇高な理念を感じます。

蔵書は書籍の他に地図や印刷物なども含め、5,290万点以上。地図のコレクションは約40万点で、世界屈指の所有数とのことです。
「公共」と冠していますが、設置主体はNPOだそうです。

この図書館はニューヨークに92の地域分館を持っていて、英語を話せないままこの街にやってきた人達のために英会話教室を開いたりもしているそうです。
ロングアイランドにある分館にも行ってきました。
日本の本のコーナーもあり、私の本箱に並んでいる本も何冊か置かれていて、ちょっとした感動でした。

それからもう一つ、ニューヨークでどうしても絶対に行きたいと思っていたのはブロードウェイ・ミュージカルです。
お嫁ちゃんにチケットを予約しておいてもらい、みんなで一緒に『ライオンキング』を観にいきました。
日本で外国のミュージカルを観る時は舞台横に字幕が表示されるので安心して観ることができるのですが、日本語字幕もないままに英語のミュージカルを観て理解できるかどうか、とても不安でした。
予習しておいた方が良いと思っていたのですが、ちょうど行きの飛行機の中でディズニーの『ライオンキング』の映画をやっていたので観ておきました。
その甲斐あって、言葉がわからなくてもちゃんとミュージカルを理解することができました。
どちらかと言うと社会派の文化・芸術が好きな私ですが、それでもとても深い感動がありました。
素晴らしかったです。

あと、メトロポリタン美術館にも行きました。
時差ボケなのか連日4~5時間程度しか眠れず、毎日2~3万歩歩いていたので疲れ果てていて、フェルメール・モネ・ドガ・ピカソ・ルノアール・ゴッホなど、好きな絵だけ観て帰ってきてしまいました。
それでも十分満足でした。