南房総半島に、1泊で出かけてきました。
もう5年前の話になってしまいましたが、1月に私にとっては2回目だった市議会議員選挙がありました。
その慰労のために旦那くんが温泉ホテルを予約してくれたのでした。
確か3月末に予約していたと思います。
ただ、選挙が終わるとほぼ同時期に日本でもコロナ感染が広がり始めていることがわかり、その後すぐにクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号での集団感染。自粛ムードと緊張が広がり、そして緊急事態宣言・・・。
とても旅行できる状況ではなくなってしまい、予約をキャンセル。諦めました。

社会人になって一番最初に配属された精神科病棟で50代の女性に出会いました。
若いころに統合失調症(当時は精神分裂病と呼ばれていました)を発症し、座敷牢に30年近く入れられていて、看ていたお母さんが亡くなって初めて精神科医療に繋がった方でした。
自分だけの世界に住んでいるような感じで社会性はすっかりと失われ、私たちスタッフともほとんど会話はできませんでした。
ただ時々その方が発する言葉から品の良さ、育ちの良さのようなものを感じたり、もし座敷牢などに閉じ込められずに社会の中で暮らしていたら、もっと社会性が保たれていたに違いないと思うことがしばしばありました。
座敷牢に閉じ込められたばかりに、こうなってしまったんだろうなと。

この作品を観るのは一昨年7月の川崎公演以来2度目でしたが、やはり素晴らしい、胸を揺さぶられる作品でした。
胸を打つポイントはたくさんあり過ぎて、ここには書ききれません。
が、何といってもウサギは本当に怠けていたのか?ウサギにはウサギの事情があったかもしれないのに、みんなで勝手に「怠けていた」「自分の能力を過信していた」と決めつけて良いのか?
カメはなぜウサギを起こそうともせずに、その横を黙って通り過ぎたのか?
勝つとは何なのか、勝つことが全てなのか、そんな強烈なメッセージがはっきりと描かれています。
イソップさんの言うとおりに、カメは努力家でえらい!ウサギはダメなヤツとすっかり刷り込まれている私だち。
一歩離れて冷静に、客観的に物事を見なくてはいけないと、改めて気付かされます。

12月議会が終わってから、驚くほどあっという間に年末年始が過ぎていきました。
今年の年末年始はカレンダーがとても良くて、年末年始9連休の長男クンが大晦日から泊りがけでやってくるというので、私は年末はとにかく必死で大掃除をしていました。
自分の部屋の書棚、溜まりに溜まったシュレッダーにかけたい書類もきれいに片付きました。
リビングは11月12月と2カ月続けてワックス掛けができました。
いちばん満足したのは、玄関ポーチです。
この家に引っ越して23年。
玄関ポーチもドアも何となく色あせてしまい、どうしてよいかわからずにいましたが、玄関ポーチ用のワックスとドアのワックスを発見して使ってみました。
ポーチもドアも艶が戻って、大満足!!!
丁寧に暮らせば、奇麗で納得のいく暮らしができることを久々に思い出しました。